マーケティング・マネジメントの教科書

マーケティング業務の戦略と戦術の基本的な流れを体系的に理解しよう

マーケティングを行う上で、手順や順序は非常に重要になります。思いつきや閃きだけで断片的に進めていては効果、効率が悪くなり成果にも大きく作用してしまいます。

家で例えると、いきなり柱を建て始めたり、屋根を作り始めたりするような事と同じで、出来上ってみるとバランスが悪く不安定で機能しないと言う事になりかねません。逆にしっかりと設計図を作成し、土台から順に組み立てて行けば出来上った時に価値ある建物に変身します。

マーケティングも同じで順に組み立てていくことで、目的達成への道筋を見出していきます。なのでしっかりと基本的な構成や流れを理解していきましょう。

マーケティングの基本的な構成と流れ

基本的な大きな流れは、下図の様な構成になります。

まずは、この大きな流れの「R-S、T、P-MM(4P、4C)-I-C」を意識し、マーケティング業務を行います。

中小企業、個人事業レベルにおいてもプロセスをしっかり計画する、しないでは効果、効率に大きく差が現れてしまいます。場当たり的で計画性に欠けてしまうと行き詰まった時などに「見直しするポイントが分からない」の様な結末になりかねません。

なので、「R-S、T、P-MM(4P、4C)-I-C」の流れを理解し、目的達成のプロセスを計画、実行していく必要があります。また「R-S、T、P」は戦略的マーケティングで「MM(4P)」は戦術的マーケティングになります。「I-C」は、戦略を練り戦術を考えたらそれを実行し、結果を評価(検証)し、改善すべき点を見直す業務になります。

R:リーサーチ

目的を達成させるための情報収集、調査、分析などを行い、自社が成功していくための鍵を探っていきます。

R:リサーチ

S:セグメンテーション

今後、どう言った市場や顧客層にアプローチをしていくのか分けていくことが必要になります。また、この様に市場や顧客を分類する事をセグメンテーション(細分化)と言い、分けられた各グループをセグメントと呼ばれます。

*分かりやすいように(分かりにくいかもしれませんが)食材を例にしてみた場合です。

では、なぜセグメンテーションが必要になるのか?

これは、単純な答えになりますが、全ての市場に応える事は資金や時間もかかり過ぎてしまい、また全ての顧客のニーズ、ウォンツを満たす事は限りなく困難だからです。なので一定の基準や境界を設定しセグメンテーションを行う事で、資金や時間を集中させアプローチし効率と効果を促します。

S:セグメンテーション

T:ターゲティング

セグメンテーションで絞った、各セグメントを評価と選択をしターゲットとなる市場である事業ドメインを明確していきます。

T:ターゲティング

P:ポジショニング

同じ市場にいる競合他社よりも優位に立つために、自社の製品やサービスをどのような位置づけにするのか明確にし、差別化を図っていきます。

P:ポジショニング

MM:マーケティングミックス4Pと4C

マーケティング・ミックスは、4つのP「製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)」の4のつマーケティング・ツールを組み合わせ活用し販売強化を図る方法です。

また、4Cの「Customer solution:カスタマー・ソリューション、Customer Cost:カスサマー・コスト、Convenience:コンビニエンス、Communication:コミュニケーション」と相対的に見ていく必要があります。

MM:マーケティング・ミックス4Pと4C

I:インプリメンテーション

マーケティング計画の目的を達成させるため具体的に実行していくプロセスになります。

I:インプリメンテーション

C:コントロール

マーケティング活動の監視、コントロールし、維持、改善を行っていきます。

C:コントロール

学び方

まったく初めてなら順番に読み進めていくと体系的に理解できます。

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