マーケティング・マネジメントの教科書

ウェブ・マーケティングの概要と目的

かつては、マス・メディア媒体からの情報が主流で、他に入手する方法が少なかったが、今日の社会においては、インターネットの利用者数が9610万人に達し、人口の80%近くに普及し(総務省「インターネットの利用動向」を参照ください)、インターネットは日常の一部になり、もはや生活面、ビジネス面等において必須のものとなり日々利用されています。(平成23年の総務省の調査)

その中で消費者の「消費者の購買行動」にも変化をもたらし、従来のマーケティングだけでなくウェブ・マーケティングの重要性も非常に高まっています。

また、ウェブマーケティングは、実店舗のように立地条件、店舗面積、時間の制約、人員の導入と言った事に関係なく行え、コスト・パフォーマンスに優れているのでより効果的なマーケティングを行うのであれば、ウェブマーケティングを積極的に取り入れていく必要があります。

ウェブ・マーケティングで考えていく項目

主に「MM:マーケティング・ミックス4Pと4C」のプロモーションとコミュニケーションの役割に相当し、基本的に以下の事を考えていきます。

ウェブ・マーケティングの目的

・発見され、惹きつけるためには?

・成果に繋げるためには?

・繋ぎとめるためには?

・結果の評価

主に、これらを事を考えマーケティング活動を行っていきます。

【項目ごとの具体的な方法】

項目目的方法
①発見され、
惹きつけるためには?
ウェブサイトへのアクセスを増やし、
また、興味を持ってもらうこと。
・集客し見込み顧客を増やす
クロス・メディアマーケティング
SMO、SEM
バイラル・マーケティング
ウェブブランディング

など
②成果に繋げるためには?訪問者に見込み顧客、
顧客になってもらうこと。
・コンバーション率を上げる
(会員登録や商品購入に繋げる)
ウェブブランディング
LPO、EFO

など
③繋ぎとめるためには?顧客との良好な関係を継続し、
リピーターになってもらうこと。
・生涯顧客価値を高める
・継続的な利益
リレーションシップ・マーケティング
・データベース・マーケティング
・One to Oneマーケティング
・レコメンデーション
パーミッションマーケティング

など
④結果の評価上記の結果から見直し、改善点、
強化ポイントを探る。
・より良いマーケティングへ
アクセス解析

など

主な全体の構造図

様々な方法を駆使し、ウェブサイトに訪問してもらい、コンバージョンにつなげ、今後のより良い関係を築きます。

ただし、最も重要なのは「より良いコンテンツ(役に立ち見てもらえるコンテンツ/ユーザーの望みが叶うコンテンツ)」になり、その上にこれらの方法が成り立つと言うわけなので、むやみに方法だけを駆使しても他のユーザーに迷惑な気持にさせてしまいかねません。

例えば、ただ注目を集めたいために「愚行」「過激発言」などを行う「炎上マーケティング」などと呼ばれる方法は、注目を集められたとしても、良い関係性が築きにくく、コンバーションに繋がる事は少ないと思います。

なので、しっかりとした「見ている人にとって役に立つ面白いコンテンツ」をまずは心がけていきましょう。

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