マーケティング・マネジメントの教科書

【ウェブ・マーケティング】LPOとEFOの最適化

LPO

LPOはランディングページ最適化のことで、アクセスしてきたユーザーに対し製品、サービス、登録などのコンバージョン(サイト上での成果や購入)に繋げやすいように、ランディングページを設置と調整、改善、最適化を図っていきます。

また、ランディングページとは検索エンジンやウェブサイト内でクリックしたときに開かれるページで「訪問者が、着地するページ」になります。

ページのレイアウトなどは様々ですが、基本的な構成は広告作成のステップの「広告ページの基本的な構成」で説明したような構成方法が利用されています。

ページの例として、

また、下記のリンク先サイトでは動画を用いて、訪問者に強くイメージさせるような方法もあります。

【例2】無料アンケートツール『クエスタント』のLPです。

ちなみに、↓サイトは無料でアンケートを作成できるので、様々なリサーチやデータ収集に役立ちます。

ランディング・ページ例

これらのランディングページは、通常のサイトと違いサイドに記事のカテゴリーなどを無くし、主に1カラムタイプの構成が利用されます。理由としては、たどり着いた訪問者がその商品情報についてじっくりと見られるように余計な情報を省き、それにより効果的に広告内容を伝え離脱率(サイトから去っていく率)を減らします。

そして、迷っている訪問者に「もう一押し」しコンバージョンレート(CVR(サイト上での成果や購入の割合)を高める目的があり、またコンバージョン率を高めると言うことはROI(投資利益率)つまり、広告費に対し費用対効果を高めると言う訳になります。

LPOで行う最適化とは

LPO最適化で実際に行うことは主に以下のことになります。

①アクセスの窓口を増やす

そもそも、たどり着き見てもらわなければ意味がないので、SEM、SMO、サイト内からのリンクなどたどり着く道筋を増やします。

②訪問者の目的と合った内容

検索結果からの訪問者、サイトのリンクからの訪問者の多くは何かしらの「キーワード」に反応し、興味をもって訪れている可能性が高いと考えられます。ゆえに、その目的に合ったランディングページでなければコンバージョンレートは低くなってしまい広告費、コストが大きくなってしまいます。なのでサイトでの内容、検索結果のタイトルと、ランディングページの内容が不一致なのは考えられない事になります。

③特化した内容

訪問者には「買いたい」と考えている人や「調べたい」「知りたい」と考えている人など様々な理由があります。唯一の共通点は「少なからず興味がある状態」と言うことだけです。

なので「調べたい」「知りたい」と考えている訪問者には「購入してみようかな」「登録してみようかな」と思える内容、つまり訪問者の「期待以上」である必要があり「買いたい」「登録したい」と考えている訪問者には「ここで、間違いないな」などの「確信」に繋がる内容が求められます。

簡単なことではありませんが、④のアクセス解析などを行いながらより良い内容に改善していく必要があります。

④アクセス解析で改善点を探る

アクセス解析結果を注意深く観察し、サイト内での訪問者の行動を読み取っていきます。その結果から今後のコンバージョンレートを高めるために改善点、あるいはうまくいった点などを分析を行い再実行していきます。

詳しいアクセス解析については、「アクセス解析」を参照ください。

EFO

EFOは、エントリーフォーム最適化のことで訪問者が商品購入、申し込み、登録するために必要な情報を入力するフォーム、ページを最適化していきます。必要項目とはいえエントリーフォームは訪問者にとって非常に面倒な作業で大きなストレスになり、また個人の情報を入力することは不安を感じてしまうものです。

ここであまりにも時間が掛かってしまうと購入意欲は下がり途中離脱を増やしてしまいます。なのでコンバーションに繋げるには訪問者のストレスや不安をなるべく軽減させる必要があります。完璧な方法と言うのはありませんが、基本的には訪問者の目線で考えていく事になります。

主な項目として以下を考えていきます。

①訪問者にとっての「無駄」を減らす

企業や運営者側からすれば、多くの情報を集める事で様々な分析を行事が出来るメリットはありますが、購入者、登録者側にとってはデメリットと感じてしまいます。

なので、まずは購入者、登録者側にとって感じる無駄な項目を徹底的に減らし、最低限に抑えスムーズに進められるエントリーフォームにすることです。また、どうしても必要であれば入力してもらうのではなくチェック項目にするなど手間を取らせない工夫が必要です。

②なるべくエントリーフォームは画面内に収める

あまりにも長いページで下の方にフォームをおくと、そこにいくまでにスクロールをしてなければいけなくなります。ただでさえ面倒に感じられるのにスクロールさせるのはストレスになってしまいます。なので、画面内に収めることでそれを軽減させスムーズな入力に繋げます。

③プライバシー情報の入力は避ける

業務上必要な職種であれば仕方がないですが、訪問者にとって不必要にプライバシー情報を入力させるのはコンバージョンレートを下げることになります。

・勤め先

・収入額

・家族構成

・家賃額

・居住形態

など抵抗を感じてしまいます。

④個人情報の取り扱い

情報が第三者に提供されないかなど、不安を持ってしまいます。なので少しでも安心してもらうため、個人情報の取り扱いについて明確に明記しておく必要があります。ただし明記した内容を必ず守ることが大前提です。

⑤入力完了した場合、即返信メールを送る

手動で確認し返信することは非常に大変ですが、メールシステムなどで「自動返信メール」を送るようにします。入力が終えた購入者、登録者は「届いたのか?」「大丈夫だったのか?」など不安は払拭されていません。

なので、完了し登録されたら、確認ができた旨や登録してくれた事への感謝などの内容を必ず送るようにし、不安を軽減させる必要があります。

サンキューページ

エントリーフォームや購入ページから、訪問者が登録や購入を完了した後に「ご登録ありがとうございました」「ご購入ありがとうございました」などを表示させるページになります。

実際、実店舗は店員の方などが「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を当たり前に使います。「ありがとうございます」と言われて不快に感じる人はいないと思います。それと同じで、ネット上でも行うと言うことです。

また、サンキューページに購入商品と関連する商品やおすすめ商品を表示させるなど、レコメンデーションする事で「ついで買い」を促す効果もあり、さらなるコンバージョンに繋げられます。

*レコメンデーション:推薦、勧めるなどの意味

オンラインショップでは、非常によく使われるページになります。

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