アクセス解析は訪問者のウェブ上の行動を分析し、その結果から様々な改善点、強化点などを探っていきます。
アクセス解析の主な目的は、ウェブ・マーケティング全体の最適化を目指すことになり、そのために分析をし、その分析結果の事実から考えられる仮説と可能性を見つけ出し、改善を行い実行していき、その後また、アクセス解析を行い・・・・・・・
つまりは、この一連の流れを繰り返し行うと言うわけです。
アクセス解析で何を見ていくのか
主に以下の項目について解析と最適化を行っていきます。
①サイトへの訪問に関する解析
・訪問者が、どの様なキーワード検索でサイトに訪れたのか?
・訪問者が、どのリンクからサイトに訪れたのか?
・訪問者が、どの広告からサイトに訪問したのか?
・また、それらの人数は?
など、サイトに訪れた経緯とその人数を見ていく事で訪問者がどんな事に興味を持っていて、どんな事に悩んでいるのかなど探ることが出来ます。それらの結果を基にSEO、SMOなどの見直し改善を行い、サイトへの入り口の最適化を図っていきます。
インターネット・マーケティングで行う、ウェブ集客のためSEMとSMOで最適化を図る SEM SEMは、サーチエンジン・マーケティングの略になり、自社のウェブサイトへのアクセス増加を図るためにグーグル、ヤフーの検索エンジン …
②サイト内のユーザーの行動に関する解析
・訪問者が、どのページをどんな順序で見たのか?
・訪問者の直帰率は?また、どのページでの離脱が多いか?
・サイトでの訪問者の滞在時間は?
・よく見られているページ、見られていないページは?
など、サイト内での訪問者の行動を分析する事で、訪問者の趣向やサイト内での人気のあるンテンツなどが判断でき、それらの結果を基にコンテンツの質や趣向に合った内容など、コンテンツの改善、増加を行うなど、ウェブ・ブランディングを行っていきます。
③コンバージョン、コンバージョンレートの解析
・どの様なキーワード検索をされ、コンバーションに結びつくのか?
・どのリンクからコンバージョンが発生したのか?
・どの広告からコンバージョンが発生したのか?
・また、それらのコンバージョンレート(CVR:サイト上での成果や購入の割合)は?
などを分析し、よりコンバージョンに繋がるようにコンテンツの質やLPO、EFOの見直し改善を行い最適化を図っていきます。
LPO LPOはランディングページ最適化のことで、アクセスしてきたユーザーに対し製品、サービス、登録などのコンバージョン(サイト上での成果や購入)に繋げやすいように、ランディングページを設置と調整、改善、最適化を図ってい …
アクセス解析のツールなどにコンバージョンレートを表す数値などもありますが、計算方法としては、
コンバーションの件数÷UU(ユニーク・ユーザー:訪問者数)×100で表します。
例えば、UUが500人でコンバージョンが20件だった場合、以下のように割り出します。
(20÷500)×100=4なので、コンバージョンレートは4%となります。
また、これ以外にも「クリック数」に対してや「ページビュー」に対して計算されます。
*ページビュー:PVは閲覧されたページの総数になります。
2000クリックに対し、コンバージョン件数が20だった場合、
(20÷2000)×100=1%になり、
ページビューが1000に対し、コンバージョン数が10だった場合、
(10÷1000)×100=1%になります。
何に対して図るかによって異なり、またクリック率に対しての平均は1%前後と言われています。
④サイトへの再訪問に関する解析
・再訪問者はどの程度いるのか?
など、総訪問者数のうち、どのくらいの割合なのかなどを見ていきます。もし新規訪問者ばかりだとリピーターが付いていないと言うことなので、サイト内のコンテンツでは訪問者にとって「満足いかないもの」「情報の不十分」などが考えられます。なので「もう一度、見に来たい」と思われる様に、よりサイトコンテンツの強化、充実させていく事が必要になります。
⑤時間、日によってのアクセス推移とトータルビュー
・時間帯によるアクセスの推移は?
・曜日によるアクセスの推移は?
・よく見られているページは?
・あまり見られていないページは?
など、①②③④のデータの時間帯、曜日によるアクセス推移によって、最も効果的なタイミングでアプローチを考えたり、情報の更新を合わせたりなど、コンバージョンに繋がりやすい様に、様々な工夫や改善を図っていきます。
また、よく見られているページは、訪問者が最も興味がある内容と判断できるので、コンテンツ強化のヒントにもなります。最低限これらの解析結果を見ていきますが、最重要なのは解析結果を見て、「なるほどね~」で終わるのではなく「その結果から、どの様に試行錯誤をしていくか」が重要でになり、その結果ウェブ・マーケティング全体の最適化を図っていくと言う事です。